カテゴリー「書籍・雑誌 」の2件の記事

2006年11月 2日 (木)

不思議な帯

読み始めはノーマル作品かと思ったが、最終的にはホラーモノだった。

回想のビュイック8(上・下)
/ 新潮文庫
/ スティーヴン・キング 著
/ 白石朗 訳


しかし、あのオビは大ウソつきでは…。
「ホラーじゃないキング!」とか「少年の純真、大人の叡智」だとか、あたかもキングの一面である感動系の作品だと思わせておいて、この内容は。
非常に疑問なオビだ。
いいのか?
どこかに虚偽罪かなんかで訴えられそうな…。


内容はというと、理解不能な物体であるビュイック(車)に翻弄された警察のエピソードを、当事者達が若者に語るという形で展開していく。

ネット上では、結構評判が悪いみたいだが、ボクはおもしろいと思ったな。
更には、久しぶりにキングの作品では怖いと思った。
キング作品を読んでいる人なら分かると思うが、ホラーホラーと言いながらも、キング作品には怖いと感じるモノが少ない。
どちらかというと、不条理な世界による酔いに似た気持ち悪さや居心地の悪さを持った作品が多い。

この作品のせいで、久々に暗闇がちょっと不気味に感じた。

2006年8月 1日 (火)

動かないコンピュータ - 笑って読み飛ばせ……るか?

動かないコンピュータ

元々は「日経コンピュータ」という雑誌に連載している内容を再編したモノだ。
出版は2002年なので少し古い。
雑誌に載っていた記事からだから、更に古い事例ということになるだろう。
古いとは言っても、人のする失敗にはどこか似たところや普遍的なモノがあるから、大変参考となる。
これを反面教師とせねばならないのだ。
決して、光に集まる蛾のように、同じ失敗を繰り返してはいけない。(´ι _` )

今ではIT業界と一括りにされてしまっているが、コンピュータ技術を使用した(主に)基幹システム構築の失敗談を紹介した本。
微妙に異なってはいるが、比較的近い業界にいるボクとしては、ちょっと笑えない話ばかりだ。
こんな内容は笑って読み飛ばせるぐらいに優秀なエンジニアになりたいものだ。
・・・・・同じような失敗を笑ってごまかすぐらいが精一杯だろな。
えらい差だ。

しかし、これだけ失敗話ばかり見せられると、世の中失敗ばかりみたいで、日本には成功したコンピュータシステムは存在しないのではないかと思える。
成功話ばかり集めたものも「そんなに旨いことばかりじゃないだろ」うさんくさく感じるが、失敗話もこれだけ集まると逆に「そんなに失敗ばりじゃないよ~」反感が湧くと知ったw

まあ、勉強にはなっても、ボクが同じ過ちを回避できるかは別問題だと強調しておきたい。
この本に紹介されているほど致命的なものはまだないものの、自分も近い過ちを犯している気がする。
たまたま運良く大事を回避しているだけ。

繰り返しになるが、取り上げられている内容が、刊行から少し年月が経っているせいもあって古い話が多いのが残念。
古い話故に、コンピュータやネットワークの能力不足に起因した話が少々多い。
ほんの少し前であったとしても、今と比べれば全てが段違いに非力だったのだ。
ジャンプ漫画みたいに、連載が進むとどんどんパワーアップしたり、怒りでパワーアップとかは出来ないことは当然。
無闇に熱くなったりはするけど。

今の格段にパワーが上がった環境で、どんな問題が発生しているのかが知りたい。
怖いモノ見たさだ。
コンピュータやインフラのパワーが上がった分、きっと被害もデカイに違いない。
そういうモノなのか?

日経コンピュータでは今も連載が続いているようなので、今の記事を見たければ、本来はそっちを購読すべきなのかな。
でも、一般書店には売ってないしなぁ。